関税がPCハードウェア市場をさらに不安定に 新たな調査が「今すぐ購入」を推奨

グラフィックスカード、関税変更で最大の値上げへ

液冷と赤いRGBライティングを搭載した高性能ゲーミングPC
最終更新日 2025年9月25日
ティーンエイジャーの女の子がノートパソコンでゲームをしている
(Image credit: Ninma)

PCハードウェア市場では、デスクトップ用パーツ(特にグラフィックスカード)やノートパソコンの需要がかつてないほど急増しています。この急激な需要増は、最近のアメリカの関税措置による不透明感が主な要因で、多くの消費者が「これ以上の値上げや品薄になる前に」と、今のうちに購入を急いでいるためです。

IDCのデータによると、北米地域では関税導入以降、デスクトップPCおよびノートパソコンの販売台数が大きく伸びています。2024年同時期と比べ、2025年第1四半期のノートパソコン販売は26.9%増、デスクトップPCは35.3%増となりました。多くのメーカーが供給不足の可能性を警告しており、消費者の間で「駆け込み購入」が広がっています。

現在、大規模な追加関税には90日間の猶予期間が設けられていますが、アメリカからの輸入には依然として10%の基本関税が課されています。今後の関税政策は不透明であり、PCハードウェアの大半が中国で生産されていることから、最大145%もの高関税がかかる場合もあり、さらなる値上げや品薄リスクが高まっています。

こうした市場動向やPC・GPU市場の不安定さを踏まえると、必要なPCパーツは今のうちに購入しておくのが賢明かもしれません。もし関税が全面的に再導入されれば、市場はさらに大きな変動を見せる可能性があります。

今が買い時!でも無駄な出費にはご注意を

PCパーツの需要は、コロナ禍と比較しても今が最高潮です。しかし、話題に流されて高額な値段で購入してしまわないよう注意しましょう。

特にグラフィックボードは、定価を大きく上回る価格で取引されていることが多いので要注意です。同じことは完成品デスクトップPCやノートパソコンにも当てはまります。幸い、これらのシステムはハイエンドモデルがもともと高価なため、極端な値上げは起きていません。

今後、市場動向の変化や関税の不透明さもあり、必要なPCパーツをお得に手に入れるには今が絶好のタイミングかもしれません。ただし、投資に見合った本当の価値があるかどうか、しっかり見極めて購入しましょう。

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