コンパクトで高性能なITXゲーミングPCが最適な選択肢である理由
小型フォームファクターゲーミングPCのパワーと効率性を体感しよう

ITXはこれまでにさまざまな課題に直面してきました。
このコンパクトなPCフォームファクターは、ゲーミング愛好家の間でしばしば議論を呼びます。ITXや小型フォームファクター(SFF)システムは、コンパクトで巧みに設計された筐体に高いパフォーマンスを詰め込んだ究極の到達点だと考える人もいます。これらのビルドは、その複雑さや優れた性能、そしてハイエンドなゲーミングパワーを小さなスペースに収める楽しさから高く評価されています。
一方で、フルタワーPCのファンからは、ITXシステムは実用的ではないという声もあります。小型のビルドは発熱しやすく、従来型の大型ケースに比べて接続性や拡張性が劣ると主張されることが多いのです。
私自身は断然ITX派です。2013年に初めてコンパクトなITXケースでゲーミングPCを自作したのがきっかけで、そこからハードウェアへの情熱が芽生え、今のテック業界での道へとつながりました。
もちろん、これまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。初期のITXマザーボードは期待に届かないこともあり、ケースの設計に苦労したり、狭いスペースでの冷却や配線管理には本当に苦戦しました。しかし、技術の進歩のおかげで、今ではITXシステムも大型ビルドに匹敵するパフォーマンスと多様性を実現できるようになり、ほとんどのパワーユーザーにとって現実的な選択肢となっています。

コンパクトなPCケースで組み立てる際の課題
パワフルなパソコンを小型ケースで組み立てるには、独自の難しさがあります。数年前まで小型フォームファクター(ITX)での自作PCでは、ハードウェアの配置や管理が主な課題でした。
たとえば、以前は大型のATXケースで複数枚のグラフィックカードを組み合わせて使うことが一般的でしたが、時代が進むにつれてその数は2枚まで減り、最近では新しいNvidiaグラフィックカード自体がこの機能をサポートしなくなっています。
現在では、ITXのような小型ケースでも、E-ATXのような大型ケースでも、ハイエンドのグラフィックカードを使う点にほとんど違いはありません。最新のマザーボードの多くは、グラフィックカード用に補強されたPCIe x16スロットを1基、最上部に搭載しており、安定性とパフォーマンスを最大限に引き出す設計になっています。
かつてはITXマザーボードはM.2ストレージの選択肢が限られていましたが、今では状況が大きく変わっています。
ストレージ技術の進化(NANDの高密度化や価格の低下)に加え、基板を立体的に設計したり、M.2スロットを工夫して配置したりするなど、革新的なマザーボード設計のおかげで、今では2つ、時には3つのM.2スロットを備えたITXボードも珍しくありません。
OS用には高速なSSD、バックアップ用には大容量のセカンダリSSDを組み合わせれば、多くのユーザーにとってはミドルタワーケースにも劣らない環境が整います。
全体として、ITXは劇的に進化しました。ケース、冷却ソリューション、ハードウェアに至るまで、かつての制約はほとんど解消されています。プロセッサーも自動ターボブーストなどの機能により、最大限のパフォーマンスを発揮できるようになりました。
では、なぜITXを選ぶのでしょうか?その本当のメリットは何なのか、なぜそこまで重要なのかを考えてみましょう。

コンパクトなデザインで大きなパフォーマンス
ITXマザーボードを使った小型PCは、現代テクノロジーの進化を象徴しています。デバイスがどんどん小さくなりながら、これまで以上のパワーを発揮できるようになりました。ここ数十年で、テクノロジーは小型化・高速化・効率化が進み、高性能が驚くほどコンパクトな筐体で手に入る時代となっています。
コンパクトPCを組み立てて、そのパワーを実感した時のワクワク感は格別です。まるで見た目は普通の車なのに、実は高性能エンジンを積んだスリーパーカーのようなもの。こうしたミニPCはリビングにもすっきり収まり、見た目以上の処理能力で重い作業もこなせます。控えめな外観と圧倒的なパワー、そのギャップこそが小型PCの魅力です。
長年にわたり、私は数えきれないほどの自作PCを組み立て、最新のハードウェアトレンドを追いながら、たくさんのビルドログを共有してきました。高価なハイエンドPCが注目を集めがちですが、私が本当に魅力を感じるのは、コンパクトなITXシステムです。
小型フォームファクターでの自作は、配線や冷却の面で難易度が高いこともありますが、省スペースでありながら高性能なPCを作り上げる達成感は格別です。もし、ものづくりの楽しさを味わいたい方や、場所を取らずにしっかりとした性能を持つパソコンを求めている方は、ぜひITXビルドに挑戦してみてください。
