お子さまに学校用のノートパソコンは必要?購入前に知っておきたいポイント
保護者のためのノートパソコン購入ガイド:押さえておきたいポイントと選び方

2025年の新学期シーズンが近づく中、多くの保護者の方が「そろそろ子ども用のノートパソコンを買うべきか」と悩んでいるのではないでしょうか。確かに難しい判断ですが、ご安心ください。この記事がそのお手伝いをいたします。
私は親ではありませんが、友人や同僚、ご近所の方々、そして長年教員を務める母からも意見を集めてきました。それらの声と、8年間ノートパソコンのテスト・レビューを行ってきた自身の経験を合わせて、実際に役立つアドバイスをまとめました。
今や子どもが自分専用のデバイスを持つのは当たり前の時代です。保護者としては、お子さんがどんなテクノロジーを使っているかを理解しておくことが大切です。もしノートパソコンの購入を検討しているなら、お子さんはすでにスマートフォンやタブレットを持っていたり、ご家庭のパソコンを使っていたりするかもしれません。子どもたちは大人顔負けのITスキルを持っていることも多く、ときには「自分専用のパソコンが必要だ」と説得されることもあるでしょう。でも、本当にその投資が必要なのでしょうか? 一緒に考えてみましょう。
教育に必要なもの
まずは学校で必要なものについて考えてみましょう。私自身は18歳で大学に入学するまで初めてノートパソコンを持ちませんでしたが、今では時代が変わり、多くの教育段階で生徒がコンピューターを定期的に使える環境がほぼ必須となっています。
お子さまが未就学児(いわゆる「保育園」や「幼稚園」)の場合、ノートパソコンは必要ありませんし、日本の小学校でも基本的に生徒がノートパソコンを持参する必要はありません。ただし、一部の学校では、早ければ小学1年生や2年生から(イギリスでいうYear 2や3にあたります)、課題の提出にパソコンを使うことを求められる場合もあります。

お子さまが小学4年生(日本の小学4年生相当)になる頃には、宿題や学校のプロジェクトのために家庭のパソコンを使う時間が増えているかもしれません。まだご自身の端末を持っていない場合は、学校にどれくらいパソコンを使う課題が出されているか確認し、必要に応じて準備を進めるのがおすすめです。
中学生や高校生になると、自宅にノートパソコンがあることがほぼ必須となります。毎日学校に持っていく必要がなくても、信頼できるノートパソコンがあれば、課題や調べものにしっかり取り組むことができます。中高生向けのおすすめノートパソコンをまとめた特集もご覧ください。また、小さなお子さま向けのパソコンをお探しの場合には、子ども向けおすすめノートパソコンガイドもぜひ参考にしてください。
お子さまの個性やニーズを理解しましょう
ノートパソコンは、学校の道具というだけでなく、学びや創造力、エンターテインメントの中心にもなります。そのため、まずはお子さまと話し合い、どのようにノートパソコンを使いたいのかをしっかり把握することが大切です。
もしお子さまが動画配信サービスを観たり、YouTubeを見たり、SNSを楽しんだりするのが主な目的であれば、高価なハイスペック機種を購入する必要はありません。こうした用途にはChromebook(クロームブック)が最適です。Googleが提供するこのノートパソコンは、価格も手ごろで軽量・持ち運びやすく、ChromeOSオペレーティングシステムには保護者による管理機能も備わっています。
一方で、お子さまがゲームに興味がある場合は、Chromebookでは十分な性能が得られません。本格的なPCゲームを快適に楽しむには、専用グラフィックカードを搭載したノートパソコンを選びましょう。Nvidia RTXグラフィックスを搭載したモデルであれば、遅延のないスムーズなゲーム体験が可能です。

お子さまのために高価なゲーミングノートパソコンを購入する必要はありません。手頃な価格のノートパソコンや中古のノートパソコンでも、『フォートナイト』や『マインクラフト』、『ロブロックス』など、子どもたちに人気のPCゲームは十分に快適に動作します。これらのゲームは高性能なハードウェアを必要としないため、最近のノートパソコンに搭載されている内蔵グラフィックス(iGPU)でも問題ありません。インテル Core Ultra、AMD Ryzen AI、Snapdragon X Elite などのプロセッサーを搭載したノートパソコンは、軽いゲーム用途におすすめです。
専用グラフィックスカード(dGPU)を搭載したノートパソコンであれば、さらに幅広い用途に対応できます。写真編集や動画制作、デジタルアートなどのクリエイティブな活動に興味があるお子さまには、特にNVIDIA製のグラフィックスカードを搭載したノートパソコンがおすすめです。これなら、PhotoshopやBlender、Procreateといったソフトも快適に動作します。パワフルなノートパソコンがあれば、デジタル作品づくりがより楽しく、ストレスなく取り組めるので、お子さまの創造力や情熱をしっかりサポートできるでしょう。
最適なノートパソコンの選び方
お子さま用のノートパソコンをお探しですか?高価なハイエンドモデルを購入する必要はありません。それには理由があります。ノートパソコンの寿命は限られており、一般的には約5年で買い替えが必要になるため、無理に高額なものを選ぶ必要はありません。
しかし、だからといって一番安いモデルを選ぶのもおすすめできません。テクノロジーは日々進化しているので、古い世代や性能の低いパソコンを選んでしまうと、さらに早く買い替えが必要になることもあります。簡単なチェック方法としては、インターネットでそのノートパソコンのプロセッサー(CPU)を調べてみましょう。CPUが3〜4年以上前のモデルであれば、より新しいモデルを選ぶことで、快適に長く使うことができます。

お子様用のノートパソコンを選ぶ際には、使用するソフトウェアについて考慮することが大切です。すべてのアプリがChromeOSやmacOSに対応しているわけではないため、お子様が学校や個人で必要とする特定のプログラムがある場合は、事前に対応状況を確認しましょう。幅広いソフトウェアに対応できる点で、Windowsノートパソコンは最も汎用性が高い選択肢と言えます。
また、バッテリーの持ちが良いノートパソコンを選ぶことも重要です。レビューを参考にして、授業時間中もバッテリー切れの心配がないモデルを見つけてあげましょう。これにより、重要な課題の途中で電源が切れてしまう心配がなくなります。
